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ネットワーク関連(2)

IP電話

IP電話とは
IP電話は、これまでのアナログ回線と違って、音声データをIPネットワークに乗せて通話を行う方法です。通話コストの大幅削減方法としてたくさんの企業から注目を集めるだけでなく、個人でも導入が進んでいます。導入にあたっては主に3つの選択肢があります。1つは、既存の資産はそのままに、VoIPゲートウエイ装置によって拠点間を部分的にIP化する方法です。2つめは、PBXをIP対応のIP-PBXに換え、内線・外線をIP化して自社で運用する方法です。3つめは、PBXそのものを完全にアウトソーシング化する、つまりIPセントレックス方式にする方法です。

H.323とSIP
H.323とは、エンドポイントと呼ばれるIP電話機と、ゲートキーパー、VoIPゲートウエイ、MCUなどで構成されている手順です。複雑な手順で、利用されるのは主に企業内での閉域網です。SIPとはHTTPやSNMPなどとの親和性が高い手順で、開発当初からインターネットが前提とされています。構成としてIP電話機、プロキシサーバー・リダイレクトサーバー・レジスタサーバー機能を持っているSIPサーバーが必要です。外線のIP化に主に利用されています。

PoE
IP電話機の電源供給には二通りの方法があります。一つはIP電話機に接続されたスイッチがIEEE802.3afに準拠しているのであれば、従来どおりケーブルから電源供給ができます。これがPoEです。また対応していないスイッチであれば、直接AC電源から電源供給ができます。

帯域制御
IP電話の音声データは、処理が遅れると音が途切れるなどの不具合がすぐに表れてしまいます。そのため、音声系のデータを優先するための帯域制御を行うことが必要です。その場合の帯域制御技術は、ルーティング時に用いられるものと、ネットワーク規模で行われるものがあります。

TCPとUDP
TCPやUDPはインターネットで利用される標準プロトコルです。転送速度に違いはありますが、共にOSI参照モデルのトランスポート層に位置するものです。IP電話の場合、相手の電話に繋ぎにいく役目を持つ通話制御プロトコルがSIPです。そしてその下位にTCPが主に利用されています。実際の音声データは、伝送プロトコルとしてRTPなどが使われており、その下位でUDPが使われています。

広域イーサネット

広域イーサネットとは
新型WANサービスで高いシェアを占めているのはIP-VPNです。しかし最近では広域イーサネットにも注目が集まっています。広域イーサネットとは、拠点ごとに広域イーサネット網に接続する、網接続型のネットワークです。専用線によるネットワークよりも柔軟なネットワークが構築できるのが特徴です。さらに大きな特徴としては、レイヤ2でVPNを実現できるため、より安価で容易にネットワークが構成できます。また、利用可能なプロトコルもIPに限定されず、SNAやFNAなどが利用できるメリットがあります。他にも、アクセス回線種や帯域を変更しても機器を変更する必要がないというコスト面でのメリットもあります。なお、広域イーサネットではVLANにより閉域網を確保していますが、1つのVLANに収容する拠点数は一定の限度を超えると品質が安定しなくなることに注意が必要です。

広域イーサネットのメリット
広域イーサネットを利用する企業は年々増えています。IP-VPNとのサービスの差はほとんどなくなったためでもありますが、他にも選ばれる理由があります。一つは、既存システムがそのまま利用できるというメリットです。将来的にIP-VPNや広域イーサネットがどのような形態を取るようになるかは未だに見通しが立ちません。そのため、まずは既存システムを活かす方向での導入を考えるケースが多いと思われます。また広域イーサネットの通信コストの安さも大きな魅力です。トラフィックが増加する一方である現在においては、広域イーサネットの導入が対応策とも言えるでしょう。

導入時のポイント
回線の種類と帯域
アクセス回線は多くの種類が提供されており、細かく料金が設定されています。そこで、必要な回線の種類と帯域をはっきり確認することが最も重要と言えます。さらに料金体系も自社に合ったものを選ぶ必要があります。
既存システムの活用
広域イーサネットのメリットの一つは、既存のシステムを活用できることですから、自社でそれが可能かは当然チェックすべきです。活用できる機器は、WAN側とLAN側の双方にイーサネットのポートを持つものなので注意しましょう。
アプリケーション
アプリケーション側に原因があり、スループットが向上しないケースもあります。前もってアプリケーションそれぞれのトラフィック量をチェックしましょう。


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